📍 はたらく階段|STEP 2
この記事は、札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクが、A型事業所から就職までに身につけたいことをまとめたシリーズの1本です。順番や、いま自分がどの段にいるかはシリーズの目次と読み方をご覧ください。全部読まなくて大丈夫です。
先に3行だけ書いておきます。
- やることは、「できません」のあとに1行足すだけです
- 「どうやったらできるようになるんだろう?」。これだけです
- すると、相手も一緒に考えはじめます。自分ひとりで答えを出す必要はありません
「できません」で止まると、そこで終わります

先に書いておきますが、「できません」と言うこと自体は、まったく悪くありません。できないことを黙っているほうが、よほど困ります。
ただ、そこで文が終わると、話も終わります。
| 「これ、できません」 | →「そうか。じゃあ、こっちでやっておくね」 |
| ── 話は終わり。次も、同じところで止まります | |
誰も悪くありません。「できません」だけだと、相手にも「やるか、やらないか」しか残らないからです。
そして、これが何度か続くと、できないことのリストだけが増えていきます。
足すのは、この一言だけです
「どうやったらできるようになるんだろう?」
これだけです。答えを持っていなくて構いません。むしろ、答えが分からないから言う言葉です。
「どうしたらいいですか」と聞くのとは、少し違います。あちらは相手に答えを要求する形なので、言うのに勇気がいります。
こちらは独り言で構いません。「うーん、どうやったらできるかな……」と、つぶやくだけで足ります。
この一言を足すと、何が起きるか
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
相手が、一緒に考えはじめます。
人は、目の前で問いを投げられると、つい考えてしまいます。そういうものです。「どうやったらできるかな」が空中に出た時点で、相手の頭も動きます。
実際には、こうなります。
| あなた | 「これ、できません。どうやったらできるようになるんだろう……」 |
| 職員 | 「どのへんで止まってる?」 |
| あなた | 「手順が多くて、途中で分からなくなります」 |
| 職員 | 「じゃあ、3つに区切って手順書を作ろうか」 |
| ── 次から、できるようになりました | |
ここで大事なのは、「どのへんで止まってる?」を、相手が聞いてくれたことです。
自分から問題を分析していません。聞かれてから答えただけです。それで十分でした。
つまり、あなたがやったのは、一言足しただけです。
そこから「何が問題なんだろう」に進みます
一緒に考える形になると、話は自然に次へ進みます。
- 「どうやったらできるかな」(できる方向に向く)
- →「何が問題なんだろう」(引っかかりを探す)
- →「じゃあ、こうしてみようか」(手が出る)
問題探しは、2番目です。最初にやることではありません。
ここを間違えると、しんどくなります。「何が問題か、まず自分で考えろ」だと、頭が真っ白なときには手が出ません。順番を逆にすると、そこは通らずに済みます。
先に方向を向く。問題は、あとから一緒に探す。この順番です。
言いやすい形を、1つ選んでください

同じことを言うのでも、いくつか形があります。いちばん言えそうなものを1つ選んでください。
| 言いやすさ | 言い方 |
|---|---|
| いちばん軽い | 「うーん、どうやったらできるかな……」(独り言でいい) |
| 少し足す | 「できません。どうやったらできるようになりますか」 |
| 相手に渡す | 「できないんですが、一緒に考えてもらえますか」 |
口で言うのがしんどければ、メッセージでも同じです。Slack や Chatwork に「これ、どうやったらできるようになりますかね」と送っておけば足ります。
その場で言えなくても構いません。帰り道に思いついたら、翌朝でもいいです。
頭が真っ白になったときは、言うだけで大丈夫です
ここは大事なので、はっきり書きます。
「どうやったらできるかな」と言ったあと、「じゃあ、どうしたらいいと思う?」と返ってくることがあります。そこで頭が真っ白になって固まる。よくあります。
そのときは、これで足ります。
「いま出てこないです」
または「少し時間をもらっていいですか」「あとで考えて持ってきます」。どれでも構いません。
考えられないときに、考えなくていいです。この記事でやってほしいのは、最初の一言を出すことだけです。そこから先は、出てきた分だけで足ります。
これは、独り言としても効きます
誰もいないところでも、同じです。
| 「できない」 | → そこで文が終わる。次に何も浮かびません |
| 「どうやったらできるかな」 | → 文が続く。何かしら浮かんできます |
浮かんだものが使えなくても構いません。止まらなかったことのほうが大事です。
言葉が積み重なると本当にそうなっていく、という話は前の記事に書いています。この一言は、その一番小さい形です。
やり方は、3段です
| 段 | やること |
|---|---|
| 1 | 「できません」のあとに「どうやったらできるかな」を足す(今日やること) |
| 2 | 聞かれたら、答えられる範囲で答える(出てこなければ「いま出てこないです」) |
| 3 | 自分から「ここが引っかかってます」まで言ってみる |
1段目だけで十分です。一言足せたら、その日はもう終わりです。
そして、言えない日は言わなくて大丈夫です。調子が落ちている時期は、この記事のことは全部忘れてください。戻ってきたときに、また1段目からで足ります。
いきなりできなくて大丈夫です
「できません」は何年も使ってきた言葉なので、すぐには変わりません。それが普通です。
やることは1つだけです。少しずつ、習慣として意識づけていく。10回に1回言えれば、それで十分です。
そして、言ってみたのに話が進まない日もあります。それでも構いません。言ったこと自体が減るわけではありませんし、次に響きます。
1か月くらい経ったら、1か月前の自分を思い出してみてください。
| 1か月前 | 「できません」で終わっていた |
| いま | 「どうやったらできるかな」まで言えている |
この差は、その日には見えません。比べる相手は、周りではなく1か月前の自分です。ただし、調子が落ちている時期は比べないでください。必ず悪く見えます。
まとめ
- 「できません」と言うのは、悪いことではありません。そこで文が終わることだけが、話を止めます
- 足すのは「どうやったらできるようになるんだろう?」の一言だけ。独り言で構いません
- すると相手も一緒に考えはじめます。「どのへんで止まってる?」と聞いてもらえます
- 問題探しは2番目です。先に方向を向いて、引っかかりはあとから一緒に探します
- 返事に詰まったら「いま出てこないです」で大丈夫です
札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクでは、「できません」で来てもらって構いません。そこから一緒に、どうやったらできるかを探します。
最後に
今日は、この一言を1回だけ言ってみてください。
「どうやったらできるようになるんだろう?」
答えは、あとから一緒に出てきます。
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札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンク
































