📍 はたらく階段|STEP 2
この記事は、札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクが、A型事業所から就職までに身につけたいことをまとめたシリーズの1本です。順番や、いま自分がどの段にいるかはシリーズの目次と読み方をご覧ください。全部読まなくて大丈夫です。
先に3行だけ書いておきます。
- 仕事では、合わない人が必ず出てきます。プライベートと違って、選べません
- 無理に分かり合おうとしなくて大丈夫です。そこはいちばん難しいところです
- 今日やることは、「この人は小石」と1回思ってみるだけです
合わない人は、必ず出てきます

プライベートなら、合わない人とは付き合わなくて済みます。連絡を取らなければいいだけです。
仕事は違います。相手を選べません。
性格が合わない。話し方が苦手。テンポが違う。理由がうまく言えないけれど、そばにいるだけで疲れる。そういう人は、必ず出てきます。
そして、正直に書いておきます。転職しても、就職しても、次の場所にもいます。その人がいなくなっても、また別の人が出てきます。
これは、世の中の理不尽と同じで、なくならないものです。だから、なくす方向ではなく、付き合い方のほうを考えます。
無理に乗り越えようとしなくていいです
ここは、はっきり書いておきます。
分かり合おうとしなくていいです。好きになろうとしなくていいです。
合わない人と仲良くなるというのは、仕事の中でいちばん難しい部類です。しかも、相手が変わってくれる保証がありません。こちらがどれだけがんばっても、動かないことがあります。
そこに力を使うと、疲れるわりに、何も残りません。
だから、変えるのは自分の見方だけにします。そこなら、相手の許可も要りませんし、今日から変えられます。
目の前にあると、大きな壁に見えます
毎日顔を合わせていると、その人が生活の中心になってしまいます。
- 朝、その人がいると思うと、行きたくなくなる
- 帰ってからも、言われたことを思い出してしまう
- 休みの日まで、頭の中にいる
こうなると、その人は越えられない壁に見えてきます。
でも、これは距離が近すぎるからです。小さな石でも、目のすぐ前に持ってくれば、視界いっぱいに見えます。石が大きくなったわけではありません。
高いところから見ると、小石です

あなたの人生は、とても長い道のりです。
その道を、少し高いところから見てみてください。
いま壁に見えているその人は、その長い道の途中にある、道端の小石のひとつです。
小石なら、軽くまたげます。
どかす必要も、砕く必要もありません。
3年後、その人の名前を思い出せるでしょうか。たぶん、思い出せません。
いま「人生でいちばん嫌な人」に見えていても、数年経つと、輪郭もぼやけます。実際に、そうなります。
その人のために、あなたの道のりを止める必要はありません。またいで、先へ進みます。
ただ、今日つらいのは本当です
正直に書きます。
「小石だ」と分かっても、今日つらいのは変わりません。
高いところから見る、というのはあとから効いてくる考え方です。今日その場で言われたことが、それで消えるわけではありません。
だから、今日できることも書いておきます。
今日できるのは、距離を取ることです
好きになる努力ではなく、接触を減らす工夫のほうが、確実に効きます。
| やること | 具体的には |
|---|---|
| 物理的に離れる | 席、作業場所、時間帯。職員さんに相談すれば変えられることがあります |
| やり取りを減らす | 口頭で話していたことを、メッセージに変えるだけで接触が減ります |
| 話を短くする | 用件だけ。雑談は要りません。失礼にはなりません |
| 家で反芻しない | 思い出したら、「小石、小石」と口に出す。それだけで一度切れます |
とくに「席を変えたい」は、言っていいことです。わがままではありません。働き続けるための調整です。
言い方は、これで足ります。
「◯◯さんと、少し距離を取れるようにしてもらえますか」
理由を細かく説明しなくて大丈夫です。相手を悪く言う必要もありません。
相手も、たぶんあなたを苦手です
これは、知っておくと少し軽くなる話です。
「合わない」というのは、たいてい両方向です。
あなたがその人を苦手だと感じているとき、相手もあなたを「やりにくい」と思っていることがほとんどです。片方だけが苦手、ということは、あまりありません。
そして、どちらが悪いわけでもありません。組み合わせの問題です。
同じ人でも、別の相手とは普通にやれていたりします。あなたに問題があるわけでも、相手が特別ひどいわけでもないということです。
ただし、小石ではないものもあります
ここは、はっきり分けておきます。
次のものは「合わない人」ではありません。
- 人格を否定される、大声を出される、繰り返し責められる
- 無視される、必要な情報を教えてもらえない
- 体や物にさわられる、こわい思いをさせられる
- 障害のことでからかわれる
これは小石ではありません。ハラスメントです。
またがないでください。報告してください。「気にしないようにしよう」で耐えるものではありません。
- サービス管理責任者か生活支援員に伝えてください
- その相手がまさにその人だったときは、管理者に直接でも構いません
- 事業所の外なら、担当の相談支援専門員にも話せます
迷ったときは、迷った時点で相談して構いません。「これはハラスメントかどうか」を自分で判断する必要はありません。
やり方は、3段です
| 段 | やること |
|---|---|
| 1 | その人を思い出したら、「小石」と1回思ってみる(今日やること) |
| 2 | やり取りを1つ減らす。口頭 → メッセージでも十分です |
| 3 | きついときは、席や作業を職員さんに相談する |
1段目だけで十分です。「小石」と思えた回数だけ、頭の中の面積が小さくなります。
そして、思えない日があっても大丈夫です。言われた直後に「小石だ」とは思えません。それが普通です。
いきなりできなくて大丈夫です
目の前にある石を、いきなり高いところから見るのは無理です。まずは、少し離れるところからで足ります。
1か月くらい経ったら、1か月前の自分を思い出してみてください。
| 1か月前 | その人のことを、家に帰ってからも考えていた |
| いま | 職場を出たら、少し忘れられている |
比べる相手は、周りではなく1か月前の自分です。ただし、調子が落ちている時期は比べないでください。必ず悪く見えます。
まとめ
- 仕事では相手を選べません。合わない人は、どこに行っても出てきます
- 分かり合おうとしなくて大丈夫です。疲れるわりに、何も残りません
- 壁に見えるのは距離が近すぎるから。高いところから見れば、道端の小石ひとつです
- 今日できるのは距離を取ること。席、やり取りの手段、話の長さ。相談していいことです
- ハラスメントは小石ではありません。またがずに、報告してください
札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクでは、席や作業の組み合わせを変えることができます。「あの人とは離れたい」だけで構いません。
最後に
あなたの人生は、その人よりずっと長いです。
立ち止まって向き合うほどのものではありません。
今日は、思い出したときに1回だけ、こう思ってみてください。
「まあ、小石だしな」
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札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンク
































