📍 はたらく階段|STEP 2
この記事は、札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクが、A型事業所から就職までに身につけたいことをまとめたシリーズの1本です。順番や、いま自分がどの段にいるかはシリーズの目次と読み方をご覧ください。全部読まなくて大丈夫です。
先に3行だけ書いておきます。
- 失敗の数は、行動した数です。失敗していない人は、動いていないだけです
- ただし、ひとりで突っ走る話ではありません。報連相をしながらやります
- 今日やることは、やったことのないことを1つ、やってみるだけです
「失敗したくない」は、当たり前です

失敗には、悪いイメージがついています。
注意される。批判される。迷惑をかける。自分が嫌になる。「失敗したくない」と思うのは、正常なことです。
とくに、失敗して強く責められた経験がある方は、頭より先に体が避けます。それは意志の問題ではありません。
そのうえで、少しだけ考えてみてほしいことがあります。
失敗は、行動した結果の裏返しです
当たり前のことですが、失敗するには、まず行動しなければいけません。
やっていないことでは、失敗できません。失敗ゼロという状態は、行動ゼロと同じ場所にあります。
| 行動した数 | 失敗した数 | うまくいった数 | |
|---|---|---|---|
| Aさん | 100 | 20 | 80 |
| Bさん | 0 | 0 | 0 |
失敗の数だけを見ると、Bさんのほうが良く見えます。でも、Bさんの「失敗ゼロ」は、成功ではありません。
そして見落とされがちですが、Aさんは80回うまくいっています。20回失敗した人は、それ以上に成功もしています。
行動しなければ、失敗もしませんが、いつまでも現状のままです。そこは変わりません。
失敗した数だけ、レベルが上がります
もう1つ、失敗にしかない役割があります。
| うまくいったとき | なぜうまくいったのか、実はよく分かりません |
| 失敗したとき | どこがダメだったのかが、はっきり分かります |
だから、失敗のほうが情報が多いです。1回失敗するたびに、次に使える手が1つ増えます。
これを繰り返していくと、仕事のレベルも、考え方のレベルも、だんだん上がっていきます。
6割で出す話と同じで、回数をこなさないと上がりません。1件を完璧に仕上げても、次の1件が速くなるわけではないからです。
だから、失敗はチャレンジした証拠です
言い方を変えると、こうなります。
「失敗しました」は、「やってみました」と同じ意味です。
やらなければ、その報告は出てきません。失敗の報告ができるのは、動いた人だけです。
職員の側から見ても、失敗の報告が来る人のほうが安心します。手が動いていることが分かるからです。何も報告がないほうが、実は心配になります。
隠すことでも、恥じることでもありません。むしろ、誇っていいことです。
A型事業所は、たくさん失敗できる場所です

ここが大事なところです。
「失敗してもいい」と言われても、失敗が生活に直結する場所では、そう簡単に言えません。一般企業だと、そういう場面はあります。
A型事業所は、条件が違います。
| 失敗しても、給料は変わりません | 時給での雇用契約で、最低賃金が保証されています |
| 職員が見ています | 大きくなる前に、気づいて止めてもらえます |
| やり直せる仕事があります | 取り返しがつかない作業は、そもそも渡していません |
これ以上、失敗しやすい場所はなかなかありません。
ここでたくさん失敗しておくと、就職してからの失敗が減ります。先に済ませておく、という感覚で大丈夫です。
ただし、ひとりで突っ走らないでください
ここは、はっきり書いておきます。
「失敗していい」は、「勝手にやっていい」ではありません。
これまでこのシリーズで書いてきたことを、そのまま使ってください。
| やること | 詳しくは |
|---|---|
| やる前に、一言伝えておく | 報告・連絡・相談 |
| 6割の時点で、一度確認を取る | 完成度は6割でOK |
| 分からないところは、進める前に聞く | 「わかりません」と言える人が伸びる |
| 言われた内容がずれていないか確かめる | 「やま」「かわ」「うみ」 |
この4つをやりながらチャレンジすると、失敗が小さくなります。
小さい失敗は、いくらでもしていいです。大きい失敗のほうは、やる前の一言でほとんど防げます。
やり直せない失敗だけ、気をつけます
もう1つだけ、線を引いておきます。
仕事の失敗は、ほとんどがやり直せます。作り直せばいいだけです。
ただ、やり直せないものもあります。
- ケガにかかわること
- お金にかかわること
- お客さんに、そのまま届いてしまうもの
この3つだけは、やる前に確認してください。「これ、やってみていいですか」の一言で足ります。
迷ったときは、迷った時点で聞いてください。それだけで、ほとんど防げます。
やり方は、3段です
| 段 | やること |
|---|---|
| 1 | やったことのないことを、1つだけやってみる(今日やること) |
| 2 | やる前に「これ、やってみていいですか」と一言入れる |
| 3 | 失敗したら「やってみたけど、こうなりました」と報告する |
1段目だけで十分です。1つやってみたら、その日は終わりです。
そして、やれない日があっても大丈夫です。体調が落ちている日に、新しいことをやる必要はありません。いつもどおりやるだけで十分な日があります。
いきなりできなくて大丈夫です
失敗を責められてきた方ほど、最初の1回は重いと思います。それが普通です。
もし、失敗したときに強い言い方をされたら、そのままサービス管理責任者か生活支援員に伝えてください。失敗を責めるのは、こちらのやり方ではありません。それは、あなたの失敗の問題ではありません。
1か月くらい経ったら、1か月前の自分を思い出してみてください。
| 1か月前 | 失敗しないように、できることだけをやっていた |
| いま | やったことのないことを、いくつか試している |
比べる相手は、周りではなく1か月前の自分です。ただし、調子が落ちている時期は比べないでください。必ず悪く見えます。
まとめ
- 失敗の数は、行動した数です。失敗ゼロは、動いていないだけです
- 失敗のほうが、情報が多いです。どこがダメだったかが、はっきり分かります
- 「失敗しました」は「やってみました」と同じ意味。誇っていいことです
- A型事業所は失敗できる場所です。給料は変わらず、職員が見ています
- ただしひとりで突っ走らないこと。報連相をしながらやれば、失敗は小さくなります
札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクでは、失敗をとがめることはありません。やってみた回数のほうを見ています。
最後に
今日は、やったことのないことを1つ、やってみてください。
やる前に一言だけ入れて、うまくいかなかったら報告する。それだけで、失敗は失敗ではなくなります。
失敗した日は、チャレンジした日です。
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札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンク































