📍 はたらく階段|STEP 4
この記事は、札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクが、A型事業所から就職までに身につけたいことをまとめたシリーズの1本です。順番や、いま自分がどの段にいるかはシリーズの目次と読み方をご覧ください。全部読まなくて大丈夫です。
ここから、最後の STEP 4 に入ります。テーマは「就職へ踏み出す」です。
先に3行だけ書いておきます。
- A型事業所は、終着駅ではありません。通過点です
- ここから先にも、道は続いています。そして、進む速さは自由です
- 今日やることは、「この先」を1回だけ想像してみることです
「一生ここなのかな」と思ったことは、ありませんか

A型事業所に通っていると、ふと、こう思う日があるかもしれません。
「自分は、一生ここで働くのかな」「ここが、自分のたどり着いた場所なのかな」
先に、はっきり書いておきます。
A型事業所は、終着駅ではありません。通過点です。
制度の上でも、A型は「一般就労に向けた訓練の場」として作られています。ここで力をつけて、次へ進む。それが、この場所の本来の設計です。
B型からA型に来た方は、すでに一段登った経験があります。同じことが、もう一段先でも起こせます。
道は、こう続いています
| いる場所 | その先 |
|---|---|
| B型事業所 | → A型事業所 |
| A型事業所(いまここ) | → 障害者雇用での就職 / 一般枠での就職 |
| 就職 | → 昇給、正社員、転職、その先へ |
大事なのは、就職もゴールではないということです(これはシリーズの最後に書きます)。道はずっと続いていて、A型はその途中にある力をつけるための区間です。
そして、STEP 1 から STEP 3 まで登ってきたあなたは、その力を、実際にもう積んでいます。通い続ける力、報連相、目標の立て方、段取り、改善。全部、次の場所で使う道具です。
「進め」と急かす話ではありません
ここは、間違えないでほしいところです。
早く出ていけ、という話ではありません。
- 進む速さは、人それぞれです。半年の人も、何年もかける人もいます
- 進むタイミングは、体調と相談して決めるものです
- いまは力をためる時期、と決めて腰を据えるのも、立派な選択です
ただ、それでも「道が続いていること」だけは、知っておいてほしいのです。
理由は単純で、行き止まりだと思って歩くのと、道が続いていると知って歩くのでは、同じ毎日でも景色が変わるからです。「ここまで」と思うと毎日は消化になり、「ここから」と思うと毎日は準備になります。
よその会社で働いてみる、という道もあります
次へ進む形は、就職だけではありません。
職員さんから紹介され、実習に行ってみる。短い期間だけ、よその会社で働いてみる。そういう「試してみる」形もあります。
そして、そこでうまくいかないことも、当然あります。環境が変われば、勝手が違うのは当たり前です。
そのときに、これだけは言わないでください。
「やっぱり自分には、力がないんだ」
違います。1回目がうまくいかないのは、力がないからではありません。初めてだからです。
ここまで読んで理解してきた方は、もう知っているはずです
ここまで階段を登ってきた方なら、こういうことはもう分かっていると思います。
| 失敗は、チャレンジした結果 | やらなければ、失敗すらしません |
| うまくいかなかったら「どうやったらできるかな」 | そこで終わりにしないための一言です |
| 「なぜ、これが起こるんだろう」から改善する | 根性ではなく、仕組みを1つ変えます |
| やってみた人にしか、何も残らない | 見ているだけでは、できることは増えません |
これが分かっているなら、チャレンジできます。
むしろ、これを知らずに外へ出るほうが危ないのです。1回つまずいただけで「もうダメだ」と終わりにしてしまうからです。あなたは、そこで終わらせない方法を、もう持っています。
だからこそ、チャレンジしてみることが、とても大事です。1回目でうまくいかなくても、あなたには2回目のやり方があります。
ダメだったら、引き返していいです
もう1つ、はっきり書いておきます。
チャレンジして、うまくいかなかったとき。そこで踏ん張り続ける必要はありません。
| 戻ってくる | 実習が合わなかったら、A型に戻ってくればいいです |
| 引き返す | 「まだ早かった」と思ったら、時期を先に延ばしていいです |
| 改善して、また出る | 何が合わなかったかを1つ持ち帰って、次に活かせばいいです |
全部、正解です。
一度外に出たら、もう戻れない。そう思うと、怖くて出られなくなります。でも、実際はそうではありません。行って、ダメで、戻ってきて、また行く。それでいいんです。
そして、戻ってきたあなたは出る前より強くなっています。「あの環境は合わなかった」という、取扱説明書に書き足せる情報を持って帰ってきているからです。
これは、難破船の話と同じ形です。船が見える範囲で、島に降りてみる。合わなければ、船に戻ればいい。船が見えている限り、何度でも降りられます。
一発勝負ではありません。そこだけ覚えておいてください。
分からなくなったら、前の段に戻ってください
それでも、外に出ると迷います。当たり前です。
そのときは、いったん前のステップに戻って、読み返してください。
| 困ったこと | 戻る場所 |
|---|---|
| 体調が揺れて、通えない日が出てきた | STEP 1(体調の波、休む日の連絡) |
| 仕事が覚えられない、聞けない | STEP 2(メモ、報連相、「わかりません」) |
| 人間関係がしんどい | STEP 2(理不尽、嫌な人との向き合い方) |
| やり方が分からない、伸びない | STEP 3(段取り、改善と工夫) |
戻るのは、後退ではありません。このシリーズで何度も書いてきたとおりです。
そして、目次のページにも書きましたが、「読んだ」と「できるようになった」は別のものです。困ったときに戻って読み返すのが、いちばん身につく読み方です。
STEP 4 で、これから書くこと

STEP 4 では、就職へ踏み出すときに必要になる、具体的な話をしていきます。
- あなたの給料と、会社の利益の話
- 障害を開示するか、しないか(オープン就労とクローズ就労)
- A型事業所の経験を履歴書に書く方法
- 面接で聞かれることと、答え方のコツ
- 責任を取るということ
読むだけなら、いつでも戻れます。「まだ先の話だな」と思いながら読んでおくのも、立派な準備です。
やり方は、3段です
| 段 | やること |
|---|---|
| 1 | 「この先」を1回だけ想像してみる(今日やること。決めなくていい) |
| 2 | 気になったSTEP 4の記事を、1本読んでみる |
| 3 | 「いつか就職も考えたい」と、サービス管理責任者との面談で口に出してみる |
1段目だけで十分です。「就職した自分」を1秒想像できたら、それで今日は終わりです。
3段目は、言ったら最後、ではありません。「考えたい」と口に出すのは、予約でも契約でもなく、選択肢を広げる一言です。やめてもいいし、延ばしてもいいです。
いきなりできなくて大丈夫です
「就職」の2文字が、まだ重い方もいると思います。それが普通です。前の職場で傷ついた記憶があれば、なおさらです。
いま決める必要は、まったくありません。道があると知っていることと、今日進むことは、別の話です。知るだけなら、タダで、痛くありません。
| 1か月前 | 「一生ここなのかな」と、ふさいでいた |
| いま | 道が続いていることを、知っている |
比べる相手は、周りではなく1か月前の自分です。ただし、調子が落ちている時期は比べないでください。必ず悪く見えます。
まとめ
- A型事業所は終着駅ではなく、通過点です。制度もそう設計されています
- 道は続いています。B型→A型と登ってきた人は、もう一段も登れます
- 急かす話ではありません。速さもタイミングも自由。腰を据えるのも選択です
- ただ、道が続いていると知って歩くと、毎日が「消化」から「準備」に変わります
- STEP 1〜3 で積んだ道具は、全部、次の場所で使えます
札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクは、通過点であることを引き受けている場所です。ここから次へ進む人を、送り出すまで支えます。
最後に
今日は、1回だけ想像してみてください。この階段の、もう少し上の景色を。
まだ登らなくていいです。道があると知っているだけで、今日の一歩の意味が変わります。
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札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンク
































