📍 はたらく階段|STEP 2
この記事は、札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクが、A型事業所から就職までに身につけたいことをまとめたシリーズの1本です。順番や、いま自分がどの段にいるかはシリーズの目次と読み方をご覧ください。全部読まなくて大丈夫です。
先に3行だけ書いておきます。
- 見て意見を言うのは簡単です。やってみるのは、少し怖いです
- ただ、言うだけだと自分には何も残りません
- 今日やることは、言いたくなったことを1つ、自分でやってみるだけです
評論家というのは、こういう人です

- 人の失敗について、ああだこうだと言う
- 「あれはダメだ」「こうすればいいのに」と意見は言うが、自分では手を動かさない
- 人が何かに挑戦していると、「どうせ無理だろう」と笑う
世の中に、たくさんいます。珍しいことではありません。
そして、たぶん誰でも少しは持っています。ここまで読んで思い当たったとしても、それは普通のことです。
なぜ、評論家になるのか
理由は、はっきりしています。
傷つかないからです。
自分でやってみて失敗すると、自分が傷つきます。できなかった自分を見ることになるからです。
でも、見て言うだけなら絶対に傷つきません。失敗しようがないからです。
だから、何度も失敗して傷ついてきた人ほど、そちらに行きます。当たり前です。「どうせ無理」が口ぐせになるのと、同じ仕組みです。
つまりこれも、防具です。怠けているわけでも、性格が悪いわけでもありません。責める話ではありません。
ただ、そのままだと何も残りません
問題は、そこです。
| やること | 傷つくか | 残るもの | |
|---|---|---|---|
| 評論家 | 見て、言う | 傷つかない | 何も残らない |
| 実践家 | やってみる | 失敗すれば、少し傷つく | 経験が残る |
10年評論家をやっても、できることは1つも増えません。
10年実践家をやると、できることが増えます。失敗した回数のぶんだけ、次に使える手が増えるからです。
これは、能力の差ではありません。回数の差です。
つまり、評論家でいることは安全ですが、損です。道徳の話ではなく、損得の話としてそうなります。
実践家は、すごい人のことではありません

ここは間違えないでほしいところです。
実践家というのは、大きな挑戦をする人のことではありません。資格を取るとか、独立するとか、そういう話ではありません。
やってみた人のことです。1件やってみたら、その時点でもう実践家です。
| 言われたこと | 評論家 | 実践家 |
|---|---|---|
| 「メモを取ってみて」 | 「メモなんて意味ないですよ」 | 1回取ってみる |
| 「先に確認して」 | 「そんな時間ないです」 | 1回だけ先に確認してみる |
| 「日報に数字を書いて」 | 「書いても変わらないと思います」 | 1日だけ書いてみる |
差は、1回やったかどうかだけです。すごさは関係ありません。
そして、1回やってみて「やっぱり合わなかった」でも構いません。それも経験として残ります。言っただけでは、何も残りませんでした。
意見を言うのは、悪いことではありません
誤解されると困るので、はっきり書きます。
意見を言うのは、まったく悪くありません。このシリーズでは、むしろ「言ってください」とずっと書いてきました。黙っているほうが困ります。
問題は意見ではなく、やらずに言うことだけです。
| やってから言う | 「やってみましたが、ここが難しかったです」 → 意見として通る。やり方の相談になる |
| やらずに言う | 「それは無理だと思います」 → やるかやらないかの話で止まる |
やった人の意見は、強いです。実際にやった人にしか分からないことが入っているからです。
逆に、やっていない人の意見は通りません。中身がないからではなく、確かめようがないからです。詳しくはアドバイスは一度やってから判断する記事に書いています。
人の挑戦を笑いたくなったときは
誰かが新しいことをやろうとしているのを見て、「どうせ無理だろう」と思うことがあります。
これも自然な反応です。自分がやっていないことを他人がやると、落ち着かなくなるからです。人間はそうなっています。
ただ、そこで笑っても、自分には何も入ってきません。一瞬すっきりするだけです。
代わりに、こう聞いてみてください。
「それ、どうやったんですか?」
これで、その人の経験が1つ、こちらに入ってきます。自分でやらずに手に入る、いちばん得な方法です。
笑うか、聞くか。かかる手間は同じです。残るものだけが違います。
笑われた経験がある方へ
逆の立場のことも書いておきます。
何かをやってみて、笑われた経験がある方もいると思います。それで、次から出せなくなった。よくあることです。
はっきり書いておきます。やった側が正しいです。笑った側には、何も残っていません。
そして、事業所の中で笑われたり、きつい言い方をされたりしたときは、そのままサービス管理責任者か生活支援員に伝えてください。言いにくければメッセージで構いません。我慢する必要はありません。
やり方は、3段です
| 段 | やること |
|---|---|
| 1 | 言いたくなったことを、1つだけ自分でやってみる(今日やること) |
| 2 | やってみた結果を、1つ言ってみる |
| 3 | 人がやっているのを見たら、「どうやったんですか」と聞く |
1段目だけで十分です。1回やってみたら、その日は終わりです。
そして、やれない日があっても大丈夫です。体調が落ちている日に挑戦する必要はありません。
いきなりできなくて大丈夫です
防具を外すのは、こわいと思います。何度も傷ついてきた人ほど、そうです。
全部外す必要はありません。1回だけ、外してみる。それだけです。
1か月くらい経ったら、1か月前の自分を思い出してみてください。
| 1か月前 | 「それは無理だと思います」で終わっていた |
| いま | 1回やってみてから、言えている |
比べる相手は、周りではなく1か月前の自分です。ただし、調子が落ちている時期は比べないでください。必ず悪く見えます。
まとめ
- 評論家になるのは、傷つかないからです。責める話ではありません
- ただ、10年やっても、できることは1つも増えません。安全ですが、損です
- 実践家は、すごい人のことではありません。1回やってみたら、その時点で実践家です
- 意見を言うのは悪くありません。やってから言えば、意見として通ります
- 人の挑戦は、笑うより「どうやったんですか」と聞く。経験が1つ手に入ります
札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクでは、やってみて失敗しても、とがめることはありません。やった回数のほうを見ています。
最後に
今日は、言いたくなったことを1つ、自分でやってみてください。
うまくいかなくて構いません。やった時点で、もう評論家ではありません。
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札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンク
































