札幌市 東区役所駅目の前 セレスタ札幌にあるIT・バックオフィス業務に特化した就労継続支援A型事業所

五月病で仕事を辞めたいと思ったあなたへ ── 「働けない」と「働きたい」の間にある就労支援という道

ゴールデンウィークが終わった月曜日の朝、ベッドから起き上がれない。

出勤の時間が近づくと胸のあたりがざわざわして、涙が出る。「行かなきゃ」と思うのに、体が動かない。

これは「五月病」と呼ばれる状態です。新しい環境に適応しようとして張り詰めていた糸が、連休で一度ゆるんだことで、元に戻せなくなる。怠けているわけではありません。

この記事は、「もう仕事を辞めたい」「でも辞めたあとどうすればいいかわからない」と感じている方に向けて書きました。一般企業だけが働く場所ではないこと、自分のペースで働ける環境があることを知ってもらえたら嬉しいです。


五月病は「甘え」ではない ── 仕事に行けなくなる心と体のしくみ

五月病は「甘え」ではない ── 仕事に行けなくなる心と体のしくみ

五月病は正式な病名ではないが、症状は本物

「五月病」は医学的な診断名ではありません。5月の連休明けに現れやすい心身の不調をまとめて呼ぶ俗称です。

ただ、症状は本物です。やる気が出ない、眠れない、食欲がない、出勤しようとすると体調が悪くなる。こうした状態が2週間以上続く場合、医療機関では適応障害うつ病と診断されるケースがあります。

ある調査では、五月病のような症状をきっかけに「仕事を辞めたい」と思ったことがある人が**約60%**にのぼるという結果が出ています(出典:株式会社識学「五月病に関する調査」2022年)。

あなただけではありません。

札幌の5月は「季節の変わり目」が重なる

五月病は全国で起きますが、札幌にはもうひとつの要因があります。

北海道の春は本州より遅く、4月はまだ雪が残っていることもあります。5月に入ってようやく気温が上がり始めますが、朝晩の寒暖差は大きく、体がついていかないという方は少なくありません。

寒暖差による自律神経の乱れは、メンタルの不調を悪化させることがあります。「気の持ちよう」では片付けられない、体の問題でもあるのです。


「辞めたい」と感じたときに知っておいてほしい3つのこと

「辞めたい」と感じたときに知っておいてほしい3つのこと

1. まず心療内科・精神科を受診する

「こんなことで病院に行っていいのだろうか」と思うかもしれません。大丈夫です。「仕事に行けない」「朝起きられない」は、受診する十分な理由になります。

札幌市内には心療内科・精神科のクリニックが多数あり、初診でも比較的予約が取りやすいところもあります。受診して「特に問題ない」と言われたら、それはそれで安心材料になります。

もし適応障害やうつ病と診断された場合、自立支援医療制度を利用すると通院費の自己負担が1割に軽減されます。経済的な不安がある方はぜひ活用してください。

2. すぐに退職を決めなくていい

五月病の真っ只中にいるときは、判断力が落ちています。「もう辞める」と決断する前に、休職という方法もあります。

会社の就業規則で休職制度が設けられていれば、主治医の診断書をもとに休職を申請できます。休職中は健康保険の傷病手当金(給与のおおむね3分の2)が最大1年6か月支給される制度もあります。

退職は、体調が少し落ち着いてから考えても遅くありません。

3. 「働けない」と「もう一生働けない」は違う

今の職場で働けないことと、どこでも働けないことはまったく別の話です。

環境が変われば体調が回復するケースは多くあります。適応障害の特徴は、ストレスの原因から離れると症状が改善することです。今の職場がつらいなら、それは「今の環境が合っていない」というサインであって、働く力が失われたわけではありません。


退職したあとの道は一般企業だけじゃない ── 就労継続支援A型事業所という働き方

一般企業とA型事業所の違い
一般企業A型事業所
雇用契約ありあり
最低賃金適用適用(北海道 1,075円)
勤務時間フルタイムが一般的週20時間〜OK
1日4〜5時間が一般的
支援体制企業による支援員が常駐
個別支援計画を作成
体調不良時自己管理が前提当日の欠勤や時間調整に柔軟に対応
障害者手帳障害者雇用枠のみ必要手帳なしでも医師の診断書で利用可能
五月病から就労支援にたどり着くまでの流れ
1五月病の症状に気づく
朝起きられない・出勤がつらい・涙が出る・眠れない
2心療内科・精神科を受診
適応障害・うつ病などの診断 → 自立支援医療で通院費1割に
3休職または退職して休養
傷病手当金(給与の約2/3)を最大1年6か月受給できる場合も
4区役所・ハローワークで相談
障害者手帳がなくても、診断書があれば就労支援の相談が可能
5A型事業所を見学・体験
2〜3カ所を比較して、自分に合う場所を見つける
自分のペースで「働く」を再開
週20時間から・支援員のサポートつき・体調に合わせた調整が可能

※ 上記はあくまで一般的な流れです。体調の回復を最優先にしてください。
主治医が「社会参加のリハビリを始めてもよい」と判断してから動き始めましょう。

そもそも就労継続支援A型事業所とは

就労継続支援A型事業所は、障害や病気のある方が雇用契約を結んで働く福祉サービスです。一般企業との大きな違いは、支援員がいること、体調に合わせた勤務時間の調整ができること、そして「働きながら回復していく」という考え方が前提にあることです。

「障害者向けの施設でしょ?自分には関係ない」と思うかもしれません。

ここは誤解されやすい点なので、はっきりお伝えしておきます。A型事業所の利用に、障害者手帳は必須ではありません。

利用にあたって必要なのは、以下のいずれかです。

  • 障害者手帳(身体・療育・精神)
  • 医師の診断書または意見書
  • 自立支援医療受給者証

心療内科で「適応障害」「うつ病」「抑うつ状態」などの診断を受けていれば、手帳を持っていなくても利用申請ができます。実際にA型事業所の利用者には、もともと一般企業で働いていて、メンタル不調をきっかけに退職し、手帳を持たないまま通い始めた方が少なくありません。

「自分は障害者じゃないから」と入口で立ち止まる必要はありません。まずは主治医に「就労継続支援A型を利用したい」と伝えてみてください。

一般企業との違い

一般企業A型事業所
雇用契約ありあり
最低賃金適用適用(北海道は1,075円)
勤務時間フルタイムが一般的週20時間〜(1日4〜5時間が一般的)
支援体制企業による支援員が常駐、個別支援計画あり
体調不良時自己管理が前提当日の欠勤や時間調整に柔軟に対応

フルタイムで週5日働く体力がまだ戻っていなくても、週20時間から始められるのがA型事業所の特徴です。

札幌にはどんなA型事業所があるのか

札幌市内には100以上のA型事業所があり、作業内容はさまざまです。

  • 軽作業(封入、検品、清掃など)
  • IT・Web系(データ入力、ホームページ制作、動画編集など)
  • 飲食系(カフェ、パン製造、調理補助など)
  • 事務系(経理、人事、書類作成など)

札幌市のA型事業所一覧で、自分の興味や得意分野に合った事業所を探すことができます。


五月病から就労支援につながるまでの現実的なステップ

五月病から就労支援につながるまでの現実的なステップ

「今すぐA型に通いなさい」という話ではありません。体調を整えることが最優先です。そのうえで、少しずつ動き始めるためのステップを整理します。

ステップ1:まず休む

仕事を辞めた直後、あるいは休職中は、「何かしなきゃ」と焦る気持ちが出てきます。そこをぐっとこらえて、まず休んでください。

主治医が「そろそろ社会参加のリハビリを始めても大丈夫」と判断するまでは、回復に専念する期間です。

ステップ2:相談先とつながる

体調が少し安定してきたら、「次にどうするか」を考えるための相談先とつながりましょう。

  • お住まいの区役所の障がい福祉窓口(障害者手帳がなくても相談可能)
  • ハローワーク札幌の障害者専門窓口
  • 相談支援事業所(就労支援の利用計画を立ててくれる)

「自分が障害者向けの窓口に行ってもいいのか」と迷う方がいますが、うつ病や適応障害の診断がある方は相談の対象です。障害者手帳を持っていなくても大丈夫です。窓口では「A型事業所の利用を考えている」「医師からこういう診断を受けている」と伝えれば、必要な手続きを案内してもらえます。

ステップ3:見学・体験で雰囲気を確かめる

気になる事業所が見つかったら、見学に行ってみてください。電話で「見学したい」と伝えるだけです。

見学では作業内容やスタッフの雰囲気を見ることができます。「ここなら通えそう」と感じるかどうか、自分の感覚を信じて大丈夫です。

A型事業所の見学で確認すべきポイント体験利用の流れもあわせて参考にしてください。

ステップ4:利用申請と手続き

利用を決めたら、区役所への利用申請→サービス等利用計画案の作成→受給者証の発行→雇用契約という流れで進みます。申請から利用開始までは概ね1〜2か月程度です。

手続きの詳細はA型事業所を利用するまでの8ステップで解説しています。


「五月病くらいで就労支援なんて大げさじゃない?」と思ったら

「五月病くらいで就労支援なんて大げさじゃない?」と思ったら

その気持ちは自然なものです。「もう少し頑張れるかもしれない」「自分はそこまでひどくない」と思うのは、むしろ真面目な証拠です。

ただ、知っておいてほしいのは、五月病を放置すると症状が長引くケースがあるということ。2週間以上不調が続いているなら、早めに心療内科を受診するほうが、結果的に回復が早くなります。

そこで「適応障害」や「うつ病」の診断が出れば、障害者手帳がなくてもA型事業所の利用申請は可能です。診断=障害者というレッテルではありません。診断は、あなたが使える支援の扉を開くための鍵です。

就労支援は「最後の手段」ではありません。「A型事業所はやめとけ」と言われる理由への回答も読んでいただくと、A型事業所のリアルな姿がより見えてくるはずです。一般企業に戻ることを目標にする方もいれば、A型事業所で安定した働き方を長く続ける方もいます。どちらも立派な「働く」です。


まとめ

五月病で仕事に行けなくなったとき、「辞めるか・耐えるか」の二択に追い込まれがちです。

でも実は、その間にはたくさんの道があります。休職する。心療内科に通う。就労支援を使って、自分のペースで働き直す。

今のあなたに必要なのは、「頑張ること」ではなく「選べるものがあると知ること」かもしれません。

ネクサスリンクは、札幌市東区の地下鉄東区役所前駅から徒歩1分にあるA型事業所です。IT業務やネットショップ運営、カフェの厨房など、さまざまなお仕事があります。うつ病や適応障害を経て利用を始めた方も少なくありません。営業職でうつ病になった方の事例や、休職からの職場復帰を考えている方へ向けた記事もぜひ読んでみてください。

まずは見学だけでも構いません。「ここなら通えるかも」と思える場所があるだけで、気持ちは少し楽になります。

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