📍 はたらく階段|STEP 3
この記事は、札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクが、A型事業所から就職までに身につけたいことをまとめたシリーズの1本です。順番や、いま自分がどの段にいるかはシリーズの目次と読み方をご覧ください。全部読まなくて大丈夫です。
先に3行だけ書いておきます。
- 自信は、「つける」ものではなく「たまる」ものです
- たまるのは、自分との小さい約束を守った回数です。順番を飛ばすことはできません
- 今日やることは、今日できたことを1つ、日報に書くだけです
「自信を持て」と言われても、困ります

「もっと自信を持ちなさい」と言われたことが、あると思います。
言われて持てるなら、苦労しません。自信は、気合いで持つものではないからです。
この記事では、「自信を持とう」とは言いません。代わりに、自信がどこから来るのかを書きます。仕組みが分かれば、あとはたまるのを待つだけだからです。
自信とは、「自分を信じる」ことです
自信という字は、「自分を信じる」と書きます。
でも、「自分を信じなさい」と言われて、その場で信じられる人はいません。当たり前です。
考えてみてください。人を信じるときは、どうでしょうか。
今日はじめて会った人を、いきなり全面的に信じたりはしません。「明日持ってきます」と言って、本当に持ってきた。「10時に行きます」と言って、10時に来た。そういうことが何回か続いて、だんだん「この人は信じられる」になります。
自分に対しても、まったく同じです。
「明日は行く」と決めて、行った。「連絡だけはする」と決めて、した。その回数だけ、自分を信じられるようになります。
だから、「自分を信じよう」と念じるのではなく、こう考えてください。
自分との約束を守った回数を、増やしていく。
それが、自分を信じられるようになる道です。
たまるのは、こういうものです
| 「今日は行く」と決めて、通所した | 約束を1つ守った |
| 「連絡だけはする」と決めて、1行送った | 約束を1つ守った |
| 「1件だけやる」と決めて、やった | 約束を1つ守った |
どれも小さいです。でも、全部たまっています。
逆に、大きな成功を1回しても、自信は意外と残りません。「あれはたまたまだ」と、自分で打ち消してしまうからです。自信の材料は、大きさではなく回数です。
いきなり、遠くまでは走れません
ここで、自転車を思い出してみてください。
最初からすいすい走れた人は、ひとりもいません。誰でも、この順番で覚えたはずです。
- またがって、両足を地面につける(まだ、進みません)
- 地面を蹴って、数メートルだけ進む(すぐ足をつきます)
- ペダルに足を乗せて、少しだけ漕ぐ
- 転ぶ。何回も転ぶ
- まっすぐ進めるようになる
- 曲がれる。止まれる
- 遠くまで行けるようになる
大事なところが、2つあります。
1つめ。1つ前の段ができていないと、次の段には進めません。まっすぐ進めない人に「曲がってみて」と言っても、無理な話です。
2つめ。1段ごとに「できた」があります。「両足をついたまま、またがれた」も、ちゃんと1つの成功です。
自信も、まったく同じです。いきなり「自分を信じよう」とするのは、自転車に乗ったことがない人に「遠くまで行ってみて」と言うようなものです。順番を、飛ばしています。
そして、自転車には続きがあります。
一度乗れるようになったら、何年乗らなくても、体は覚えています。自信も同じです。一度たまったものは、簡単には消えません。調子が落ちて見えなくなっても、なくなったわけではありません。
つまり、あなたはもう、ため始めています
このシリーズでやってきたことを、思い出してください。
全部、「小さく決めて、やる」の繰り返しでした。自転車で言えば、1段ずつ進んできたということです。
つまり、このシリーズの1段1段は、そのまま自信の積み立てになっています。新しく始めることは、何もありません。もう、ため始めています。
ただし、残高は見えにくいです

問題は、ここです。自信の残高は、頭の中では見えません。
とくに調子が落ちている時期は、できたことの記憶が消えて、できなかったことだけが残ります。残高がゼロに見えます。実際にはたまっているのに、です。
だから、記録が要ります。
日報が、そのまま自信の通帳になります。「出品 8件」「初めての作業をやった」。書いてあれば、あとから読み返せます。記憶は消えますが、記録は消えません。
落ちている時期に読み返すと、「この月も、ちゃんとやっていたんだな」が文字で確認できます。気分は「ダメだった」と言っていても、記録は「やっていた」と言っている。信じていいのは、記録のほうです。
人と比べた自信は、すぐ崩れます
1つだけ、注意があります。
「あの人よりできる」で作った自信は、もっとできる人が現れた瞬間に崩れます。比べる相手は世の中に無限にいるので、この自信は必ずどこかで折れます。
崩れない自信は、1か月前の自分と比べたときの「前より、できている」だけです。これは誰にも壊されません。あなたの記録の中にしかない事実だからです。
毎日コツコツが、そのまま自信の習慣です
ここまでを、1つにまとめます。
自信は、自分を信じること。自分を信じるには、自分との約束を守った回数が要る。回数を増やす方法は、1つしかありません。
毎日、小さく決めて、やる。
特別なことは、何もありません。コツコツ続けることが、そのまま自信を作る習慣です。
- 1日にできることは、小さいです
- でも、毎日やれば、記録は1日1行ずつ増えます
- 1年で、200行以上になります
自信とは、この積み上がった行数の厚みのことです。気合いでも、性格でもありません。続けた日数です。
やり方は、3段です
| 段 | やること |
|---|---|
| 1 | 今日できたことを、1つ日報に書く(今日やること。小さくていい) |
| 2 | 明日の朝、「今日はこれだけやる」と小さく決めて、やる |
| 3 | 月末に日報を読み返して、できるようになったことを1つ見つける |
1段目だけで十分です。「今日は◯件やった」。それが今日の入金です。
コツは、約束を小さくすることです。守れない大きさの約束をすると、逆に残高が減ります。自転車で言えば、いきなり遠出しないことです。
(ギリギリ届くかどうかは仕事の目標の話で、自信の積み立ては「確実に守れる小ささ」でやります。使い分けてください。)
いきなりできなくて大丈夫です
「自分に自信が持てる日が来るとは思えない」という方も、いると思います。それでいいです。思えなくても、積み立ては進みます。
自信は、ある日突然「持てる」ものではなく、あるとき振り返ったら「そういえば、前ほど怖くない」と気づくものです。自転車も、乗れた瞬間より、あとで気づくものだったはずです。
| 1か月前 | 「自信がない」とだけ思っていた |
| いま | できたことが、日報に30行たまっている |
ただし、調子が落ちている時期は比べないでください。残高が見えない時期に、通帳を疑わないこと。それだけ覚えておいてください。
まとめ
- 自信とは「自分を信じる」こと。でも、言われて信じられるものではありません
- 人を信じるのと同じで、約束を守った回数だけ、信じられるようになります
- 自転車と同じで、順番は飛ばせません。そして1段ごとに「できた」があります
- 残高は日報で見ます。記憶は消えますが、記録は消えません
- 毎日コツコツが、そのまま自信の習慣です。自信とは、続けた日数のことです
札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクでは、日報の積み重ねを一緒に振り返ることができます。あなたの通帳には、思っているよりたまっています。
最後に
今日は、できたことを1つ、日報に書いてください。
小さくていいです。両足をついたまま、自転車にまたがれたくらいのことで、十分です。
それが今日の入金で、いつか読み返す日の、あなたを支える1行になります。
見学・体験のお問い合わせ


見学だけ、話を聞くだけでも構いません。
日程が決まっていなくても、お申し込みいただけます(下の日付は空欄のままで送れます)。
体験の日は、日替わりランチ(ふだんは200円)を無料で召し上がっていただけます。
札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンク
































