📍 はたらく階段|STEP 4
この記事は、札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクが、A型事業所から就職までに身につけたいことをまとめたシリーズの1本です。順番や、いま自分がどの段にいるかはシリーズの目次と読み方をご覧ください。全部読まなくて大丈夫です。
先に3行だけ書いておきます。
- 責任を取る=罰を受ける、ではありません。まったく別のものです。
- 仕事でいう責任とは、これからの行動のことです。過去への償いではありません。
- すでにミスをして、言えないまま時間が経ってしまった方も、まだ終わっていません。あとのほうに書いています。
落ち込むことも、反省文を書くことも、辞めることも、責任のうちには入っていません。ここを勘違いしていると、仕事はずっとしんどいままになります。
仕事で「責任を取る」とは、この4つです

実際の現場で求められているのは、これだけです。
- 言う(気づいたときに。隠さない)
- 分かる範囲で伝える(何が、どこまで、いつから)
- 直すのに協力する(指示に従って動く。勝手に直そうとしない)
- 同じことが起きない形を考える(気をつけるのではなく、仕組みを変える)
これが、仕事でいう責任の全部です。
気づいたと思いますが、どれも「これから」の行動です。過去に対して何かをする項目は、ひとつも入っていません。反省も、落ち込みも、自分を罰することも、この中にはありません。
4つめだけ補足します。「次から気をつけます」は、じつは対策になっていません。気をつけるのは意志の話なので、疲れている日には効かないからです。チェックリストを作る、確認する人を1人増やす、手順を変える。そういう形にすると、次から本当に減ります。
落ち込むことは、この4つに入っていません
ミスをして落ち込むのは、自然なことです。止めようと思って止まるものでもありません。落ち込むな、とは言いません。
ただ、それは責任の項目ではない、というだけの話です。
誤解のないように書いておくと、落ち込んでいた時間が無駄だった、という意味ではありません。あれは償いではなく、あなたが傷ついていた時間です。怪我をして痛かった、というのと同じです。痛みは、支払いには使えません。
もし落ち込むことが責任だとすると、どこまで落ち込めば済んだことになるのか、誰にも分かりません。終わりがないので、いつまでも自分を削り続けることになります。
でも、責任が4つの行動なら、話は簡単です。やったら、終わりです。そこから先は、落ち込む必要も、償う必要もありません。
なお、ミスのあとの落ち込みが何日も抜けない、他のことが手につかない、という状態が続くなら、それは性格の問題ではなく体調のほうかもしれません。次の診察のときで構わないので、主治医の先生にも話してみてください。
いちばん難しいのは、1つめです

4つのうち、2〜4は指示に従えば進みます。本当に難しいのは、最初の「言う」だけです。
ここで、ひとつはっきりさせておきたいことがあります。言えない理由は、「怒られるのが怖い」だけではありません。
がっかりされた顔を見るのがつらい。口が動かない。言葉が出てこない。「またか」と思われるのが怖い。怒られない職場でも、言えないことはあります。そこは、分かっているつもりです。
言い方は、これで足ります
すみません、ミスをしました。◯◯の作業で、△△になっています。
説明できないときは、「ミスをしました」だけでも構いません。あとは聞かれたことに答えれば足ります。「どうしましょう」まで考えなくて大丈夫です。
そして、口で言えない日は、チャットで送っても構いません。紙に書いて渡してもいいです。伝わればいいので、方法は問いません。
言ったあと、何が起きるか
言えない理由の多くは、言った直後の数秒が読めないことにあると思います。だから、そこも書いておきます。
職員が最初にするのは、状況の確認です。「どこ?」「いつから?」「どこまで進んだ?」。まずそれを聞きます。責める言葉から始まることは、まずありません。直すほうが先だからです。
ネクサスリンクでは、ミスはその場で職員が一緒に直します。もともと、ミスが出る前提で手順を組んでいます。報告は、責めるために聞いているのではありません。
それから、これは事実なので書いておきます。ミスは、時間が経つほど直しにくくなります。すぐなら直せたものが、翌日には手が入れられなくなっていることがあります。言いにくさとは関係なく、早いほうが選択肢が多い。それだけの話です。
ミスそのものが怖くて手が止まってしまう方は、仕事のミスが怖くて緊張するあなたへのほうも読んでみてください。あちらは「ミスをする前」の話です。
言えないまま発覚してしまった方へ
ここからは、もう1つめを落としてしまった方に向けて書きます。
言えないまま何日か経って、結局あとから発覚した。いちばん怖い形です。そして、そのあとずっと「自分はもう終わりだ」と思っている。
先に結論を書きます。1つめを落としても、そこで打ち切りにはなりません。2〜4は、いまからでも全部できます。
- 分かる範囲を伝える(いまからでもできます)
- 直すのに協力する(いまからでもできます)
- 同じことが起きない形を考える(いまからでもできます)
もし何も言えないまま日が過ぎているなら、これだけ言えば足ります。
この前のミスの件ですが、いま自分にできることはありますか。
これで、あなたの持ち分は動き出します。言えなかった理由を説明する必要はありません。謝り直さなくても大丈夫です。
そして、もし対応がすでに終わっているなら——あなたの責任も、そこで終わっています。「前の分はどうなったんだろう」と抱えたままの方がいますが、直った時点で終わりです。それ以上、支払うものはありません。
「辞めます」は、責任を取ることになりません

ミスのあと、「自分はここにいないほうがいいのでは」と考える方がいます。いちばん重い罰を、自分に与えようとしている状態です。
ただ、辞めても、あなたの中の「やってしまった」は消えません。むしろ、直しきる場面に立ち会わないまま終わるので、答え合わせができずに、ずっと残ります。罰にはなっても、解決にはならないのです。
もちろん、辞めることそのものが悪いわけではありません。体調が限界だったり、仕事内容が合っていなかったり、正当な理由はいくらでもあります。その場合は、ミスとは切り離して考えてください。そして、決める前にサービス管理責任者(サビ管)と話してみてください。通う時間や仕事の内容を変えるだけで済むこともあります。
やめてほしいのは、ミス1件を理由に、勢いで決めてしまう、通わなくなってしまうことだけです。
責任は、ひとりで取るものではありません
もうひとつ、勘違いされやすいところがあります。責任を、全部ひとりで背負おうとしなくて大丈夫です。
組織で仕事をする以上、最終的な責任は職員・事業所や会社が持ちます。作業を任せた側にも、確認しなかった側にも、それぞれの持ち分があります。あなたの持ち分は、4つの行動をすることまでです。それより多くを引き受ける必要はありません。
これは、就職しても変わりません。むしろ会社が大きくなるほど、責任は分けて持つものになります。
ミスをしない人ではなく、言える人が信頼されます
職場で信頼されるのは、ミスをしない人ではありません。ミスをしない人は、いないからです。誰でもやります。
現場が見ているのは、ミスの数ではなく、そのあとどうするかのほうです。
そして、ここも書いておきます。黙ってしまった回があっても、それで決まりではありません。次に言えたら、そこから戻ります。信頼は1回で終わるものではなく、積み直せるものです。「もう手遅れだ」と思っている方が、いちばん損をしています。
まとめ
- 責任を取るとは、罰を受けることではありません。これからの行動のことです
- やることは4つ。言う/分かる範囲で伝える/直すのに協力する/同じことが起きない形にする
- 落ち込んだ時間は、償いではなくあなたが傷ついていた時間です。4つをやったら、そこで終わりです
ネクサスリンクは、札幌市東区・地下鉄東豊線「東区役所前駅」ほぼ直結の就労継続支援A型事業所です。ミスが出る前提で手順を組んでいるので、報告して責められることはありません。
最後に
次にミスをしたとき、頭に浮かべてほしいのは「どう償おう」ではありません。「まず、誰に言おう」です。
ただ、その場で相手を選ぶのは無理だと思います。だから、いま決めておいてください。この人になら言えそう、という職員をひとりだけ。
それさえ決まっていれば、あとは全部あとからついてきます。
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札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンク
































