📍 はたらく階段|STEP 1
この記事は、札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクが、A型事業所から就職までに身につけたいことをまとめたシリーズの1本です。順番や、いま自分がどの段にいるかはシリーズの目次と読み方をご覧ください。全部読まなくて大丈夫です。
先に3行だけ書いておきます。
- ここからは、少しだけお願いします。通所する日数を増やす話です。
- 目標は「毎日」ではありません。「先週より1日多く」だけです。
- 読んでみて重かったら、そこで閉じて大丈夫です。また今度で構いません。
この記事は、通うことに少し慣れてきた方に向けて書いています。とはいえ「自分が当てはまるか」を先に採点しなくて大丈夫です。合わなければ閉じればいいだけですし、体調には波があって当たり前のほうに戻るのも、後退ではありません。
ここから、話が変わります

ここまでの記事では、ずっと「通えない日があっていい」と書いてきました。体調には波があること。休む連絡は1行でいいこと。生活リズムは整わなくてもいいこと。
あれは本当です。撤回しません。
ただ、あれは土台の話でした。土台ができたら、その上に一段あります。この記事は、そこの話です。
日数が増えると、何が変わるか
1. 給料が増えます
いちばん直接的なのは、これです。
A型は雇用契約なので、働いた時間ぶんの賃金が出ます。ネクサスリンクの時給はIT・事務で1,131円〜、実働は1日4.5時間です。つまり週に1日増えると、月におよそ2万円変わります。
これは、就職を考えている方にも、A型で長く働き続けたい方にも、同じように効く話です。就職しないと意味がない、ということではありません。詳しい金額は給料・労働条件のページに出しています。
2. 就職を考えるときに効いてきます
就職の場面で、企業が気にすることのひとつが「続くかどうか」です。企業によりますが、面接で「A型にはどのくらい通えていましたか」と聞かれることもあります。
ここで、はっきりさせておきたいことがあります。過去のぶんは聞かれません。
1年前にどれだけ休んでいたかを掘り返す企業は、まずありません。見られるのは直近がどうかと、増えてきているかどうかです。「去年は週2日でしたが、いまは週4日通えています」は、それだけで十分に強い話になります。むしろ、増えている過程がある人のほうが説明しやすいくらいです。
そして、ここが大事なところなのですが——
がんばりは伝わりにくいですが、通った日数は伝わります。
どれだけしんどい思いをして通っていたか、どれだけ丁寧に仕事をしていたか。それは面接では伝えきれません。でも日数は、そのまま伝わります。これから積む数字は、あなたの味方になります。
A型での経験を履歴書にどう書くかは、A型事業所の経験を履歴書に書く方法にまとめてあります。
それから、正直に書いておきます。通ってもらえたほうが、事業所としても助かります。そこは隠しません。
気分が落ちる日も、雨の日も、当たり前です

気分が優れない。なんとなく落ち込む。これはごく自然なことです。雨が降っていて家から出たくない、雪が積もっていて動きたくない——これも、障害のあるなしに関係なく、みんなそう思います。
札幌は特にそうです。冬の朝は暗いし、寒いし、道は滑ります。行きたくないのが普通です。
だから、気持ちを変えようとしなくて大丈夫です。「今日は行きたい」と思える日を待っていると、その日はなかなか来ません。気持ちが乗らないまま、体だけ動かす日を1日つくる。行きたくない気持ちは、そのまま持っていって構いません。
「体調か、気分か」を判定しないでください
ここが、いちばん大事なところかもしれません。
朝、動けないとき。「これは体調が悪いのか、それとも気分の問題で、自分が甘えているだけなのか」。布団の中でこれを考えはじめる方は、とても多いと思います。
考えないでください。区別はつかなくて当然です。医師でも切り分けが難しいものを、朝いちばんしんどい時間に、自分で判定するのは無理があります。そして、その判定はたいてい「自分が甘えている」に着地して、余計に動けなくなります。
代わりに、行動で決めてください。
とりあえず、着替えるところまでやってみる。
着替えられたら、行く。
着替えられなかったら、今日は休む。
それで決めていいです。着替えられなかった日は、休んでいい日だったということにします。自分を採点しなくて済むぶん、朝に考えることが1つ減ります。
なお、体調そのものが落ちている時期は、日数を増やす場面ではありません。無理をしないでください。通う日数や時間そのものを見直す話は、次のサビ管との面談のときで構わないので、相談してみてください。
ちなみにネクサスリンクは地下鉄「東区役所前駅」ほぼ直結で、雪の日でも外をほとんど歩きません。冬の札幌では、これだけで行ける日が変わります。
目標は「毎日」ではなく、「先週より1日」

毎日通うことを目標にはしません。毎日を目標にすると、1日休んだ時点でその週が失敗になるからです。そうなると、残りの日も行きたくなくなります。
だから目標は、これだけにします。
先週が3日なら、今週は4日。
増やすのは1日だけです。5日にしなくていいですし、来月までに毎日にする必要もありません。
そして、減った週があっても構いません。3日→4日→2日→4日でも、平均は上がっています。1週間ごとに合格と不合格を決めなくて大丈夫です。見るのは1か月の合計くらいがちょうどいいと思います。
増やす日は、いちばん行きやすい日を選ぶ
どの曜日を足すかで、難易度がまったく変わります。無理な日を選ばないでください。
- 天気がいい日(前日の予報で決めても構いません)
- 好きな仕事が入っている日
- 月曜以外(週明けは、たいてい誰にとっても重い日です)
増やした日を、短時間にしてもかまいません。2時間だけ来て帰る日も、通った1日です。
ひとりでやらない
ここまでの記事と同じで、これもひとりでやらないほうがうまくいきます。いちばん効くのは、職員に言っておくことです。
今週は4日にしてみます。
口に出しておくだけで、当日の朝が変わります。ただ、ここで足が止まる方が多いのも分かっています。「言って、行けなかったらどうしよう」です。言えなかった日より、言ったのに行けなかった日のほうが、顔を合わせづらい。だから最初から言わない。よくある行き止まりです。
なので、その日のための文も、先に置いておきます。
今週4日と言っていましたが、3日でした。来週またやってみます。
これで終わりです。謝らなくて大丈夫ですし、理由も要りません。そもそも職員は、宣言どおりにいかないことを前提に聞いています。責めるために聞いているのではありません。
他にも、支えになるものがあります。
- サビ管との面談で、日数の話をする。個別支援計画に入れておけば、次の面談で一緒に振り返れます
- カレンダーに印をつける。通えた日と休めた日の両方に。増えていくのが目で見えると、続きます
2つめは、1本目の記事で書いたカレンダーがそのまま使えます。続けていた方は、いま自分が週に何日通えているかが、すでに分かるはずです。その数字に1を足す。それが今回の話です。
1日増やせたら、次の段です
まとめます。
- 行きたくない気持ちは、変えなくていい。体調か気分かも、判定しなくていい。着替えられたら行く、で決める
- 目標は毎日ではなく、先週より1日。減った週があっても、1か月で上がっていればいい
- 職員に言っておく。行けなかったときの文も、もう用意してあります
そして、通える日が安定してきたら、STEP 1はほぼ終わりです。次は「仕事への向き合い方」の段になります。挨拶、メモ、報連相。就職のときにも、A型で長く働くうえでも、じつはこのあたりが効いてきます。
ただ、それは通えるようになってからで十分です。順番は飛ばさなくて大丈夫です。
最後に
今週、あと1日だけ増やせそうな曜日はありますか。
ひとつ思い浮かんだなら、それで十分です。その日の朝は、着替えるところまでやってみてください。
着替えられたら、行く日です。着替えられなかったら、休む日です。どちらでも、あなたは間違っていません。
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札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンク
































