📍 はたらく階段|STEP 2
この記事は、札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクが、A型事業所から就職までに身につけたいことをまとめたシリーズの1本です。順番や、いま自分がどの段にいるかはシリーズの目次と読み方をご覧ください。
ここからSTEP 2です。だいたい通えるようになった方に向けて書きます。通うだけで精一杯という時期なら、STEP 1のほうが先に効きます。
先に3行だけ書いておきます。
- コツコツとは、決められた分を毎日こなすことです。「毎日20件」「毎日1時間」のような形です。
- できない日はあっていいです。ただし「明日ならできる」で逃げないこと。ここだけです。
- すぐに実感できないのは当然です。時間が経つと、はっきり見えてきます。
今日やることは、職員さんに「自分は1日どのくらいやればいいですか」と確認するだけです。量は自分で決めるものではありません。
まず、1日の量を職員さんに確認しましょう

「毎日20件」「毎日1時間」。この量は自分で決めるものではないので、職員さんに確認しましょう。
だから、やることは聞くだけです。
自分は1日どのくらいやればいいですか。
これで決まります。聞かないと、量が決まらないままになります。そして量が決まっていないと、その日の気分で変わります。調子がいい日は進むけれど、少し重い日は「今日はこのくらいでいいか」になる。基準がないので、下がったことにも気づきません。半年たっても、同じところにいます。
量が決まっていると、迷いません。朝に判断しなくて済みます。そして、その日が足りたのか足りなかったのかも、自分で分かります。
なぜ、自分で決めないのか
理由は2つあります。
1つは、仕事のほうに事情があるからです。ネクサスリンクは実際のお客様の仕事を受けているので、全体の納期から逆算した量があります。自分の感覚で決められるものではありません。
もう1つは、自分で決めると、たいてい外れるからです。低すぎて意味がなくなるか、高すぎて毎日届かないかのどちらかになります。ちょうどいい線が分かりません。
その作業の相場を知っているのは職員さんです。確認すれば、その日から量が決まります。
そして、決まった量を、自分で下げないでください。届かない日があっても、そこは黙って基準を動かすところではありません。届かない日が続くようなら、それは報告する内容です。伝えれば、職員さんが判断してくれます。
いちばんよくないのは「明日ならできる」
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
やらない日が続くとき、頭の中にはこういう言葉があります。
- 明日ならできる
- 今度、まとめてやる
- 本当はできる。いまは条件が悪いだけ
どれも、嘘ではないと思います。明日ならできるかもしれないし、本当にできる力はあるのだと思います。そこは疑っていません。
ただ、この3つには共通点があります。やらないことを、そのまま正当化できてしまう。
とくに3つめが手強いです。「本当はできる」は、やらなくても言えます。やらない限り、間違いだと分かりません。だから、何年でも言い続けられます。
そして、ここは厳しいところですが——「本当はできる」では、実力は増えません。
増えるのは、やった回数だけです。100回やった人は、100回ぶん手が動きます。「本当はできる」と言い続けた人は、0回のままです。同じことを言っていても、中身が違ってきます。
逆に言うと、ここは強い話でもあります。
やった回数は、誰にも否定されません。「本当はできます」は人に疑われますが、「この作業を1年やってきました」は疑われません。面接でも、そこは通ります。言い訳を1つ手放すと、代わりに疑われない材料が手に入ります。
できない日はあっていい。降りないだけです
ここまで読んで、「じゃあ、できない日はどうするんだ」と思われたと思います。
できない日は、あります。そこは前提です。20件と決めていて、5件で止まる日はあります。
大事なのは、達成したかどうかではありません。その日、手をつけたかどうかです。
- 20件と決めて、5件で止まった日 → 続いています
- 1件しかできなかった日 → 続いています
- 「今日は無理そうだから、明日やろう」と最初から降りた日 → ここだけが切れた日です
違いは量ではありません。明日に渡したかどうかです。
だから、しんどい日は1件だけ触ってください。それで、その日は続いたことになります。1件と0件のあいだには、20件と5件よりずっと大きい差があります。
それから、連続日数は数えないでください。数え始めると、1日切れた時点で全部リセットになります。そして、リセットされたものは、たいてい再開されません。切れたら、次に出勤した日から始めるだけです。取り返さなくていいです。
なお、コツコツやっても、調子の波そのものは消えません。これは習慣で解決する話ではないので、落ち込みが長引くときや、いつもと様子が違うときは、次の診察のときで構わないので主治医の先生に話してください。
実感は、あとから来ます

続けていると、必ずこう思う時期が来ます。
「これ、意味あるのかな」
思うのが普通です。そして、正直に書きます。
1週間では、何も変わりません。1か月でも、たいして変わった気がしません。昨日と今日の違いは、自分では分からないからです。
でも、半年たつと、はっきり違います。気づくのはあとからです。ある日「前はこれに30分かかっていたな」と思う。そこで初めて分かります。
つまり、実感を待たずにやる期間が必要です。そこを越えられるかどうかだけです。「意味あるのかな」と思った時期に手を止めた人と、思いながら続けた人で、半年後が変わります。
その期間を、記録が支えます
体感できないものは、書いておけば見えます。凝ったものは要りません。
- その日やった数だけ、メモに書く(「20件」だけでいい)
- できなかった日は、空欄でいい(×はつけない)
- 1か月たったら、最初の週と最後の週を見比べる
数字が並んでいるだけで、続けた期間が目に見えます。人に褒められるより、自分の記録のほうが信じられます。
そして、記録があると比べる相手が変わります。周りの人ではなく、1か月前の自分と比べられるようになります。周りは条件が違いすぎるので参考になりませんが、1か月前の自分は条件が同じです。次の記事は、この話です。
積み上がると、こうなります
どのくらいで来るかは人によります。これは早見表ではありません。半年の方もいれば、2年かかる方もいます。いま何年目でも関係なく、始めたところから積み上がります。
- 手が覚えて、作業中に考えることが減ります。同じ量をやっても、疲れ方が軽くなります
- 朝の迷いがなくなります。何から手をつけるかを毎回考えるのは、思っている以上に体力を使います
- 頼まれる仕事の幅が広がります。決めた分を出せる人には、次の作業の話が来やすくなります
- 人に手順を説明できるようになります。手が覚えているものは、言葉にできます
- 「この作業を担当していました」が言えるようになります。履歴書や面接で、そのまま話せる材料になります
上の2つは、あなただけの得です。疲れにくくなる。朝が軽くなる。それだけでも、やる価値はあると思っています。
やり方は、3段です
| 段 | やること |
|---|---|
| 1 | 職員さんに「1日どのくらいやればいいですか」と確認する |
| 2 | 毎日、そこに手をつける。届かない日は、届いた分でいい |
| 3 | 1週間続いたら、その日の数をメモに書き始める |
上げるのは、いまの段が何回かできてからで十分です。1段目だけで、しばらく止まっていても構いません。量が決まっているだけで、朝の迷いがなくなります。確認は1回で済みます。
良い流れを、ひとつ作る
STEP 1では、悪い流れを断ち切る話をしてきました。休む連絡、挨拶、通所日数。止まっていたものを、ひとつずつ動かす話でした。
ここからは、逆です。良い流れを、ひとつ作る話になります。
決められた分を毎日こなす。手が覚える。考えることが減る。疲れにくくなる。だから続く。ここまで来ると、放っておいても積むほうに回ります。いちばん重いのは、最初の1か月です。
そして、この形は就職したあともそのまま使えます。新しい職場でやることは、結局これです。1日の分量を確認して、それを毎日こなす。いま身につけている形が、そのまま次で効きます。
まとめ
- まず1日の量を職員さんに確認する。量は自分で決めるものではなく、決まった量を自分で下げない
- いちばんよくないのは「明日ならできる」「本当はできる」。やらなくても言えるので、いつまでも言えます
- 届かない日はあっていい。1件でも触れば続いています。切れるのは、明日に渡した日だけ
- 実感は半年後に来ます。それまでは記録が支えます
札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンクには、ECサイトの商品登録、データ入力、デザイン、動画編集、飲食など、毎日続けられる作業があります。実際のお客様の仕事なので、続けた分がそのまま実務経験になります。
最後に
今日、職員さんに確認しましょう。「自分は1日どのくらいやればいいですか」。これだけで、明日から量が決まります。
あとは、明日そこに手をつけるだけです。明日の自分に渡さないでください。
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札幌市東区の就労継続支援A型事業所ネクサスリンク
































